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イランが戦争終結へ向けてアメリカに新たな提案をパキスタン経由で伝達、水面下で駆け引き続く

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(写真:ブルームバーグ)

トランプ米大統領は1日、対イラン交渉の現状に不満を示した。ただ、世界的なエネルギー危機を引き起こしている9週間に及ぶイラン戦争において、新たな軍事行動を示唆するには至らなかった。

「彼らは合意を望んでいるが、私はそれに満足していない」とトランプ氏はホワイトハウスで記者団に述べた。「先ほどイランとの対話があった。今後の推移を見守ろう。ただ、私は満足していないと言っておく」と話した。

トランプ氏は最新の協議について、イラン側の参加者や時期について詳述を避けた。「彼らは前進してはいるが、最終的に合意に至るかどうかは分からない」と続けた。

イランは新たな戦争終結案を米国に提示し、トランプ氏はイランの港湾に対する海上封鎖を維持すると表明したが、水面下では恒久的な和平に向けた外交努力が続けられている。この日のトランプ氏による発言が、この提案に言及したものかは現時点で明らかでない。

国営イラン通信(IRNA)によれば、イランの最新案はパキスタンを経由して米側に提示された。 

新たな提案でイランは、海峡の通航再開に向けた条件の協議に応じる姿勢を示す一方で、米国に対し攻撃停止の約束と封鎖解除を引き続き求めていると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係者を引用して報じた。

米政権の選択肢について問われたトランプ氏は「彼らを徹底的に叩き潰して永久に葬り去るのか、それともディールに応じさせるのか」と思案するように語り、「人道的な観点からは」さらなる攻撃命令は出したくないと付け加えた。

トランプ氏はまた、ホルムズ海峡の封鎖を「驚異的だ」と強調し、米国は戦争終結の準備ができていないと述べた。「海峡は完全に閉ざされている。完璧だ。100%閉鎖されている」と語った。

その後、フロリダ州で発言した同氏は「ディールを全く結ばない方がむしろ良いのかもしれない」と述べたが、詳細は示さなかった。「この状況を続けるわけにはいかない。長引きすぎている」と加えた。

原油価格は1日、下落した。北海ブレント先物は1バレル=108ドル前後で引け、米国産原油は約3%下落し102ドル近辺で取引を終えた。トレーダーはポジションを解消し、週末の情勢変化で不利な立場に陥ることを警戒して取引は低調だった。

両国の協議を停滞させている主要な争点が、そのホルムズ海峡の問題だ。イランと米国は双方とも、相手側の出方を待ってから封鎖を解除する構えで、にらみ合いが続いている。

IRNAはホルムズ海峡やイランの核開発といった主要論点に関して、提案の詳細には触れていない。

イランのアラグチ外相は、米国が対応を改め、「過度な要求や威圧的な言辞、挑発的な行動」を避けるのであれば、イランは外交努力を継続する用意があると述べた。その上で、同国軍は「完全な警戒態勢にある」と強調した。

トランプ氏は4月30日、海上封鎖によりイランが必要とする石油収入が断たれていると指摘。こうした経済圧力がイランを交渉のテーブルに引き戻すとの見方を示した。

イランのガリバフ国会議長は、イランの広大な国土に触れた上で、「そのような国境を持つ国を封鎖するのは幸運を祈るしかない」と、X(旧ツイッター)に投稿した。ガリバフ氏ら同国当局者は、海上封鎖は原油価格を一段と押し上げると述べている。

トランプ氏は、原油価格の上昇は一時的だとの従来の見解を改めて強調した上で、米国の輸出にとっては有益だと位置付けた。

「この戦争が終われば、ガソリンや原油などは全て急落するだろう」とし、「現在の石油生産は過去最高水準だ」と述べた。

4月30日には、イランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師が異例の声明を発表し、自国の核・ミサイル技術を放棄しないと誓うとともに、ホルムズ海峡の支配を維持すると宣言した。

トランプ氏は1日、イラン側は「内部でうまく折り合いがついていない。2-3のグループ、あるいは四つほどあり、指導体制は非常に分断されている」と指摘した。

一方、トランプ氏は同日、イランに対する「敵対行為」が終了したと米議会に正式に通知した。ホワイトハウスは戦闘開始から60日を迎える時点で、議会の承認なしで作戦を継続するために30日間の延長を求めるか、戦争の終了を宣言する必要があった。

ホワイトハウスは、米国とイランの間で停戦が続き、実際の戦闘が行われていないため、60日間の期限は一時的に停止していると解釈しており、その結果、議会の承認を得なくても作戦を継続できると主張している。

トランプ氏は「2026年4月7日以降、米軍とイランの間で交戦は発生していない」と記した。

著者:Patrick Sykes、Eltaf Najafizada

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