東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場

今は「すべての投資」をやめるとき、2026年は「投資は死んだ」と言われる「歴史的な年」になる

17分で読める
なぜ筆者は「今は投資をやめたほうがいい」と主張するのだろうか(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES

しかし、「それならば、インフレに負けるのが怖くて、現金をリスク資産に換えている、投資に殺到しているのは矛盾ではないか?」と思うだろう。

実は、ここに、誰も説明していない、最も基本的で単純な事実がある。インフレの下では現金はありえない。しかし、まともな投資もインフレに勝てない。じゃあ、今、人々が投資に殺到し、しかも、多くの人が投資で儲けている、それに乗り遅れるのが怖いと思うぐらい、皆が儲けているのはなぜか?

もちろん、バブルだからである。

そして、逆説的だが、すべての資産が高すぎて投資できない状況において、投資で資産を増やす方法は、論理的には1つしかない。そして、これこそが、本当の、人類の歴史における伝統的な最も重要な知恵である。それは、バブルを作ってバブルに乗ることである。みんなで同じバブルに乗ることである。これしかない。

すべてのリスク資産価格が連動する。それなら分散は無駄だから、すべての投資家が、その中で、儲かるセクター(分野)に資金を集中させようとする。このときに勝つ方法は一つで、全員で同じ資産を買うことである。全員の持っている資産が値上がりする。これなら必ず勝てるのである。

そして、現在の状況はまさにこれだ。これ以外に勝つ方法はない。だから、すべての投資家が何と言われようが、まず米国株、その中でも半導体株を買い、AI株を買っている。どんどん、一極集中が進むのである。分散投資の正反対である。いま、それしか儲かる方法はない。いまや、この世界、最高に極まれり、なのである。

バブルなのだから、資産が目減りしない方法はない

もちろん、この次に起こることは誰でも本当はわかっている。全員が買っているから、売ろうとしたら、全員が売るから、バブルは崩壊するのである。しかし、すべてがバブルになっている以上、さらに同じバブルにさらなる高さまで乗るしか、儲かる方法はない。資産が目減りしない方法はないのである。

ということは、もう、投資すべきではないのである。現金がインフレで目減りしてもそれを甘受することしか、生き残る方法はないのである。

「株は死んだ」のが1970年代なら、2026年とは「投資は死んだ」。そう歴史に刻まれる年なのである(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が競馬論や週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承下さい)。

次ページが続きます:
【さて競馬。週末は春の天皇賞。距離を短縮すべき?】

6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象