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AIが作った「現状まとめ資料」を「たたき台」と勘違いする人の悲劇。上司が呆れる資料を作ってしまう人の根本的な誤解

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上司から「たたき台」を作るよう言われて提出したら、イマイチな反応……。なぜ?(写真:metamorworks/PIXTA)
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田中さんが作った資料は、レベル1——たたき台として成り立っていない状態です。このレベルの落とし穴を理解しておくことは、たたき台を作るすべての人にとって重要です。

著者の萩原雅裕氏が実際にたたき台を作ったり、アウトプットをレビューしたりする際に多用している「仕事の構造方程式」を紹介するイベントが東京、大阪などで開催決定。詳細はこちら

田中さんの資料には、価格・機能・競合比較・ターゲットといった情報が丁寧にまとまっていました。しかしこれは「現状を整理しただけ」であり、たたき台ではありません。

「選択肢を並べただけ」も、たたき台ではない

たたき台とは、仕事の構造方程式(現状×打ち手=期待する成果)でいえば、「期待する成果につながりそうな打ち手の案」を示したものです。現状の整理は必要ですが、それだけではたたき台にならないのです。

課長が「どうやって売るの?」と言いたくなるのは当然です。打ち手が何も示されていないからです。

少し進歩したパターンとして、打ち手の選択肢を並べることがあります。

案1:既存顧客へ営業する
案2:新規開拓を増やす
案3:代理店経由での販売を強化する

一見するとたたき台っぽく見えますが、これも実質的にはたたき台として機能しません。選択肢を列挙しただけで、推奨案が選ばれていないからです。

「結局どれが良いと思うの?」と聞かれて答えられなければ、たたき台としての役割を果たしていません。なぜこの3択なのか、他の選択肢はないのか、それぞれの根拠は何かという点も不明です。

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【「たたき台を作る」の本当の意味】

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