果糖はその名の通りフルーツ(果物)に含まれていますが、それだけでなく、普段使う白砂糖や、清涼飲料水や果糖飲料の「果糖ブドウ糖液糖(HFCS)」として、私たちの生活に深く入り込んでいます。
同じ糖類でも、ブドウ糖(グルコース)と果糖では、肝臓での代謝プロセスが根本から異なります。
ブドウ糖は全身の細胞でエネルギーとして使われ、インスリンによって厳密にコントロールされます。
一方、果糖はインスリンによる調節を受けず、肝臓へ直行します。そこで独自の代謝プロセスを経ることで、体は飢餓状態にあると勘違いして過食を引き起こすほか、肝脂肪の蓄積やインスリン抵抗性の悪化を招きます。
つまり、清涼飲料水や加糖飲料を飲む習慣は、例えるなら「肝臓に直接、脂肪を流し込んでいる」ようなものなのです。
もう1つの問題は「ウイルス感染」
肝機能検査で異常となる背景には、生活習慣だけでなく、ウイルスが隠れていることも忘れてはなりません。日本には、B型肝炎ウイルス感染者が110万〜140万人、C型肝炎ウイルス感染者が90万〜130万人存在すると推定されています。
近年、ウイルス感染のきっかけで見逃せないのが性行為です。梅毒など性感染症が急増していることもあり、性交渉を通じたウイルス性肝炎の拡大も危惧されているのです。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。感染しているかどうかは、血液検査でHBs抗原/HCV抗体の有無を調べればわかります。
しかし、この検査は通常の健診の項目には含まれていないことが多いです。肝機能に少しでも不安を感じたら、一度はこれらウイルス感染の有無をチェックしたほうがいいでしょう。
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【「寝酒をしないと眠れない」人へ】
