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健診で「AST・ALT・γ-GTPが高い」と言われたらまずすべきこと 飲酒のほかに肝臓を壊す「危険な成分」「感染症」の正体

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肝機能検査
健康診断で「肝臓の数値が悪い」と言われた人が真っ先にすべきこととは……(写真:umaruchan4678/PIXTA)
  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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■γ-GTP

基準範囲は50U/L以下、要注意が51~100U/L、異常が101U/L以上となります。数値が高いとアルコール性肝障害や慢性肝炎、薬剤性肝障害などが疑われます。

アルコールに反応しやすく、飲酒する人(特に男性)は数値が上りやすい傾向があります。そのため、数値が高い場合は、一度禁酒をして、その後に再検査をします。それでも数字が高い場合は、アルコール性肝障害などの可能性が高くなります。

怖いのは、こうした肝機能で基準範囲を超えていても自覚症状がない、という点です。それこそが肝臓が“沈黙の臓器”と呼ばれる所以です。

先に述べたとおり、肝機能検査の中にはγ-GTPのように少し生活習慣を変えるだけで、改善する数値もあります。そのため、健診の前だけ“にわか節制”をして数値を見かけ上、良くすることも可能です。

しかし、それでは肝臓のSOSをキャッチすることはできません。

では、「肝臓の数値が悪い」と言われたら、どうすればいいでしょうか。「本当はどんな状態なのか」を調べるためにも、腹部超音波(エコー)検査を受けることをお勧めします(実際、健診で異常を指摘されたら、腹部エコー検査を行うようにと言われると思います)。

エコー検査はX線検査やCT検査などと違って、放射線の被曝もなく痛みもない検査です。また、肝機能検査で異常がある人の場合は、健康保険で検査を受けることが可能です。

腹部エコー検査を行うと、肝臓に脂肪がべったりと付いていたり、すでに肝臓が硬くなる線維化が始まっていたりすることが、目で見てわかります。このように肝臓のダメージを可視化することは、生活習慣を改めるモチベーションにもなります。

肝臓を傷める新たな敵「果糖」

「肝臓の数値が悪い」と言われたけれど、お酒は飲まないし……という人もいると思います。そういう方が注意していただきたいことがあります。

実は今、アルコール以上に肝臓を脅かしていると問題になっているのが、私たちが日常的に口にしている甘い罠、「果糖(フルクトース)」です。

次ページが続きます:
【果糖がなぜ肝臓を壊す成分なのか】

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