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「休日も仕事が頭から離れない…」真面目な人ほど休めていない? 心と身体を本当の意味で休ませる《寝る前の儀式》

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日記を書く人物
疲弊した心を癒やし、明日を軽やかに迎えるためのヒントとは?(写真:玄武/PIXTA)
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かつては、仕事と私生活の間には、もっとはっきりとした境界線があったのだと思う。

会社を出ること。駅の改札を通ること。電車の窓に映る景色が、自宅の近所に近づくこと。そうした物理的な移動が、私たちの脳のスイッチを切り替えるために自然と機能していたはずだ。

しかし、現代の私たちは、ポケットの中に常にスマホという「オフィス」を持ち歩いている。

メールの通知ひとつで、いつどこにいても、意識は仕事へと引き戻される。仕事と生活の境界線は、跡形もなく溶け去ってしまった。

仕事から意識的に離れ、仕事に浸食された心を取り戻すために、私はあることを始めた。それは、寝る前に日記を書くことである。

誰かに見せられるような立派な文章を綴る必要はない。今日あったこと、感じたこと、食べたもの。何でもいいから、1日の終わりにノートに書き出してみる。仕事のことを書いてもいい。「ミスをしてしまった」とか「上司に褒められて嬉しかった」とか、そんなことでも。

(画像:筆者撮影)

自分を取り戻すための「儀式」

始めてからの数日間は、正直、効果があるのかよくわからなかった。ノートに向かっても、結局仕事の愚痴ばかり書いてしまうのだ。むしろ、書くことで仕事のことを思い出してしまって、余計に眠れなくなる気さえした。

それでも私はノートを閉じなかった。なぜなら、負の感情こそが私の心を苦しめている原因だと知っているからだ。それを外に出さずに溜め込んでいるからこそ、それらは行き場をなくして、私の休息の時間を奪っていくのだ。

まずはすべてを紙に吐き出すこと。心の中の汚れを言葉という形に変えること。それが私にとってもっとも必要なことだった。

1週間ほど日記を続けてみると、少しずつ変化があらわれた。相変わらず仕事の愚痴や不安などは尽きなかったが、それを書いた後に、仕事とは無関係なひと言が混ざるようになった。

「でも、ランチで食べたパスタは美味しかった」

「帰り道の空が綺麗だった」

こんななんでもないことでも書くようになった。すると、仕事で嫌なことがあった日でも、その日には他の出来事や感情もちゃんとあったんだと気づけるようになった。1日が、仕事だけで埋まっているわけではない。その当たり前の事実に、私は日記を通じてようやく気づくことができた。

そして、何より大きかったのは、最後に「今日はこれでおしまい」と1行書いて、ノートを閉じる瞬間だった。この「閉じる」という動作が、思いのほか効いた。物理的にノートを閉じることで、今日という日にやさしく蓋をする感覚があるのだ。

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【「ノートを閉じたら今日は終わり」という感覚】

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