つまり、売出価格は、高値の新規売出物件が出てくれば短期間で上がりうるが、下がるのは時間がかかるのだ。このため、調整期間は急騰したこの2年より長期化する可能性がある。
価格調整が数年に及ぶ場合、これまでは近隣で新築物件が周辺の中古成約価格よりはるかに高い価格で出てきて、中古価格もそれに引っ張られて上がる「連れ高」になったものだが、このメカニズムが働かなくなる可能性はある。
新築は派手に宣伝するので目立つものの、同じ場所で数百戸販売するのは一般的に大変なものだ。それが、投機的な買い手が多数集まった時代が終わってしまうと、正反対の販売状況となり、閑古鳥が鳴くこともある。
調整局面は購入を見送るべきなのか?
では、価格調整局面では購入を見送るべきなのか。私はむしろ逆だと考えている。買い手が増えると、価格を高値づかみさせられる可能性が高まるし、落ち着いて吟味もできなくなる。売れ行きが悪い時は、新築の抽選も少なくなり、中古で指し値を入れて買うこともできるようになる。
買い手有利になるがゆえに、買い時到来という考え方もある。3年ぶりにくる買い時は、持ち家を購入したい人にとっては、めったにないチャンスとも言えるだろう。
