東洋経済オンラインとは
ビジネス #鉄道最前線

JRグループだから実現、「鉄道グッズ」開発の舞台裏 駅名看板のタオルから食堂車のカレーまで

7分で読める
接客する新幹線パーサーが手に持つ駅看板はタオルになっている (2025年4月15日、筆者撮影)
2/4 PAGES
3/4 PAGES

「現地ではサインマニュアルに定められているのとは異なる仕様になっているものがあったり、行間、文字位置や大きさが微妙に異なっていたりと、そこへ行かないとわからないものが多い。しかも、なぜそうなったのかがわからないものがほとんど。駅名板はホームごとに仕様が違うことも多いので全ホームを周る」とのことで、こうした細部を惜しみなくグッズに落とし込む。

駅の看板に修正したテープ痕があれば、それも記録する。そうした些細な“個性”がその路線を使っていた人々に強く刺さる。先述の500系グッズでは東京駅に掲げられていた、500系特有とも言える乗降口の位置がほかの車両とは異なる旨を伝える看板すらグッズの中に落とし込んだ。

「500系の東海道新幹線乗り入れ終了が迫る中、運行本数が徐々に変化していく看板表記や経年劣化も当時の記録写真を調べ尽くして反映させた」。まさに“わかる人にだけわかる”ものだが、氏のこだわりがわかってしまうと唸らずにはいられない、とっておきの仕掛けとも言えよう。

JR西日本が所有することから長らく東海道新幹線グッズとしては登場してこなかった500系新幹線。 ドクターイエローのラストラングッズに描かれた文字は「写真を見てトレースしました」(筆者撮影)

「0キロポスト」を商品化したい

そんな山田氏が「どうしても商品化したかった」というのが東京駅にある、東海道新幹線の0キロポストと建設記念碑だ。これらはフロアマットとソファクッションとして商品化した。「もともとホーム上に埋め込まれているものなので、フロアマットは相性がいいと考えていた。

ソファクッション化の理由としては、これなら商品化できるかなというのが第一で、まずは商品化することが目的だった」。世界初の高速鉄道である東海道新幹線の存在を「より身近に感じてほしくて商品化にこだわった」と思いを述べる。

【写真を見る】JRグループだから実現、「鉄道グッズ」開発の舞台裏 駅名看板のタオルから食堂車のカレーまで(16枚)

次ページが続きます:
【開発にかかるプレッシャーも】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象