「アストンマーティンで街を走っていると、周囲の人がみな笑顔を見せてくれるんです」
「そこを大切にしたい」とホールマークCEOは言うのだった。
避けて通れないEV化への考えは?
ホールマークCEOにインタビューしたのは、ヴァルハラのテストドライブ会場になったスペインのナバラ・サーキットだった。
胸のすくようなエンジン音と排気音を背景に、ピュアEV化も計画に入っていますかと、私は尋ねた。
「従来のファンはV8とV12にこだわりますし、私たちとしても、その期待を裏切るわけにはいきません。2030年代までは、これらのエンジンを載せたクルマを作り続けるつもりです」
そのうえで「ピュアEVとなると――」と、ホールマークCEOは続ける。
「30年代の前半までは、計画に入っていません。28年に予定されている、EUのよりきびしい排出規制に適合しなくてはなりませんが、(26年後半~27年導入といわれる)ユーロ排出ガス規制(EURO7)は、プラグインハイブリッドでパスする自信があります」
遠い未来はわからないが、可能な限りアストンマーティンはこれまでのファンが満足するクルマを届けてくれそうだ。
2024年9月からアストンマーティン・ラゴンダのCEO。前職は2018年からベントレーモーターズのCEOを務める。フォルクスワーゲン・グループ内で、ほかにもポルシェやフォルクスワーゲンといったブランドを、欧州、アメリカ、アジアの各市場で担当した経歴をもつ。
