“伝説のファンドマネジャー”清原達郎氏が著した25万部突破のベストセラー『わが投資術 市場は誰に微笑むか』。同書は株式投資の初心者には多少難しい部分があったので、難しい話は全部外して少しフィクションを入れ、純粋のエンタメのマンガにしようーー。そうして出版されたのが『マンガ清原達郎 わが投資術』です。第1巻に続き、4月16日には第2巻が発売されました。第2巻ではタワー投資顧問に入社した清原氏が、割安小型株をいかに発掘して運用していくかが描かれています。
では清原氏は、イラン情勢に伴う株安に見舞われた日本株市場をどう見ているのでしょうか。日本株市場の展望から個人投資家へのアドバイスまで、インタビューを3回にわたってお届けします。
第3回目は個人投資家への中小型投資のアドバイスと、清原氏が「会社四季報」で見つけた割安銘柄を紹介します。
(※清原氏の過去の咽頭がん手術の影響により、文面のやり取りによる取材を実施しました)
※本記事は会社四季報オンラインでも配信しています。
『マンガ清原達郎 わが投資術2』では、タワー投資顧問に入社した清原氏が割安小型株をいかに発掘して運用していくかが描かれる。運用に失敗し、損失が膨れ上がった経験も赤裸々に綴られる
前回の記事でお話ししたような理由で、日本株市場では代表的大型株で大きなリターンを上げるのはもはや望めないと思っています。しかし、中小型株の分野にはまだチャンスが残されていると見ています。もっとも値上がりのための銘柄発掘は以前ほど簡単ではなくなりましたが。
中小型株にはチャンスが残されている
拙著『わが投資術』には誤解のある表現がありました。「ネットキャッシュ比率とPER(株価収益率)でスクリーニングして割安株の中からターゲットを絞って、会社訪問してできれば社長に会う」と書いたのですが、これは理想にすぎません。
ファンド運用の初めのころはまめにやっていましたが、ファンドのサイズが大きくなると、10億円以下のポジションになりそうな場合は会社訪問を省くケースが多くなりました。それでもパフォーマンスにまったく支障がなかったのです。
それに別にわれわれが会社から特別な情報をもらって儲けていたわけではなく、逆に社長にだまされたケースはいくつかありました。あえて会社訪問のメリットを言えば、「社長の人となり」を見極めるということでしょうか。中小型株で1銘柄50億円のポジションを取るのに社長に会ったことがないというのでは、さすがに不安ですからね。
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