スマホに限らずデジタル機器の依存はアルコール、タバコ、ショッピング、ギャンブルなどと比べて軽く見られがちですが、日常のあらゆるシーンに根付いて変えづらくなっていくという難しさがあるだけに、その傾向を感じたらすぐに改善するくらいの意識がほしいところです。
「旅を楽しめるか」問われる姿勢
最後に、話をモバイルバッテリーの制限に戻すと、忘れられがちなのは「もともとこれを使うことが前提ではなかった」こと。
モバイルバッテリーは安心材料のような存在であり、あまり使わないことが自然だったにもかかわらず、徐々に「これがあるからいっぱい使える」「フル活用して楽しもう」という後付けの意識が強くなっていった感がありました。
心の中に「本当にそこまで使わなければいけないものなの?」「モバイルバッテリーにまで依存するのってどうかな?」などと問いかけられる自分を持っていたいところです。
それでも不安が拭えない人は、自宅と職場や学校のある地域、よく行く街などの充電レンタルを把握しておくだけで1つの安心材料になり、モバイルバッテリーでの充電にこだわりすぎずに済むのではないでしょうか。
今回の報道は、航空機の利用時における「自分だけでなく他人の命も尊重できるか」という意識を問うようなニュアンスがありました。
実際、今回の制限だけでは足りないとみなし、「スマホやハンディファンなども発火の危険性があるから航空機内ではすべての充電を禁止してほしい」という声も少なくありません。
さらに言えば、プライベートにしろビジネスにしろ、「旅を楽しむことができるか」を問われているようにも見えます。デジタル機器を使わないことが旅の非日常感につながり、五感が研ぎ澄まされ、旅情を楽しめるのではないでしょうか。
もし一緒に旅する人が今回のルール変更を知らず、乗る直前に聞かされて不安を感じ、不満をこぼしていたら、これを読んだあなたが穏やかになだめて、デジタル機器に頼りすぎずに旅行を楽しんでほしいところです。
