ジムニーは、トラックなどと同じ堅牢なラダーフレームをベースに、FR(後輪駆動)レイアウト、副変速機付きパートタイム4WDシステム、リジッドアクスル式サスペンションという車体構成を採用。
こうした構成は、オフロード走行を主眼とする車両に採用されるもので、いわゆる「クロカン4WD」などと呼ばれる本格的なオフローダーだ。今や世界でもめずらしい。
しかも、ジムニーは軽自動車が基本なため、非常に軽量。この軽さと本格的なオフロード向けの車体構成により、ジムニーは非常に優れた走破性を実現する。狭く険しい道を得意とする、稀有な存在なのだ。
そんな性能の高さだけでなく、その特性に特化したスタンスとデザインも、ジムニーの大きな魅力だ。
誰が見てもオフローダーだとわかるルックスは、普遍的な魅力を備える。また、流行に左右されない道具っぽさ(=ギア感)もジムニーならではの大きな特徴だ。
言ってみれば、安価な軽自動車であるけれど、本物の道具であるジムニーであれば、どんな高級車と並んでも恥ずかしくない。個性があるからこそ、ジムニーは、1970年の初代から現在まで50年以上も長く愛されてきたのだと言える。
強い個性を優先したことによる弊害とは
そんな魅力あふれるジムニーであるが、その個性が欠点になることもある。それが“3ドアしかない”ことだった。
高い走破性を求めてショートホイールベースにしたため、1970年の初代から2018年デビューの現行モデルまで、歴代ジムニーはすべて3ドアであった。
しかし、利便性という点では、5ドアには劣る。そのため“ジムニーの5ドア”を求める声は昔から根強く存在していたのだ。
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