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サクラステージら"新しい廃墟"とは真逆の発想だ『大井町トラックス』がガラガラ施設を尻目に敷いた"最強の布陣"の全貌

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大井町トラックス
3月28日に開業した大井町トラックス(筆者撮影)
  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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食事だけでなく、お酒が楽しめるテナントも結構ある。ちょっとした会食やデートができそうなレストランから大衆酒場まで揃っていた。

特に筆者が「おっ」と思ったのが、一人でも入れそうな立ち飲みもあったこと。「立呑み8」「リザラン」などがそうだ。実際にその2店に筆者も一人で入店したところ他にも一人客が散見され、違和感なく楽しめた。街場ならともかく、商業施設で一人飲みがしやすい店があるのは少し珍しい。

昔ながらの飲み屋街が発達している大井町には、のんべえも多い。これは嬉しい地元民も多いのではないか。

いろいろと見てきたが、筆者が最も感銘を受けたのが、地元の飲食グループが数多く出店していることだ。

先ほども出てきた「立呑み8」に、焼肉の「銭場精肉店」も、大井町発の飲食店で地元では知られた存在だ。さらに、大井町ではないが近隣エリアでドミナント展開するグループも多い。

例えば「そば道」も、運営会社は品川発祥の飲食企業で、「肉力屋」などを展開している。「GONZO」「レジュ ド ベベ」は目黒を中心に飲食店を展開するグループだ。

目的なく訪れても「入りたい店」見つかる

総括すると、大井町トラックスのテナントは2つの「安心感」があると感じた。

一つは「どんなシーンでも、入りたい店が見つかる安心感」だ。

大井町トラックスでは、和洋中アジアンと多種多様なジャンルの店がバランスよく揃っている。そして、それ以上にあらゆる利用シーンや客層でも、全方位に対応する業態がひと通り揃っている。デート向けのレストラン、家族連れでもくつろげる店、手早く済ませたいときのフードホール、一人で来てもふらりと寄れる立ち飲み……。

例えば「どこかで外食したいけど、店まで決められない」と目的なく訪れても、施設を回遊する中でどこかしらシーンに合った一軒が見つかりそうだ。大井町トラックスが掲げるコンセプトは「思いがけない時間と出会う」だが、まさにそれが体現されている。

大井町トラックス開業に沸く大井町。「出没!アド街ック天国」でも特集が組まれた(写真:筆者撮影)

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【「失敗したくない」知っている店が揃う安心感】

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