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「親不孝者と言われても」…親の希望「家で家族だけで介護して」はどこまで尊重すべきか? 男女でずれる介護観の現実

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介護される男性
入浴や食事、排泄など家族が自宅で介護する負担は大きく、介護者が心身を病むケースも(写真:Ushico / PIXTA)
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母親も介護保険で「要支援2」と認定を受けました。母親は自ら、ケアマネジャーにお願いして、週に2回、父親とは別のデイサービスに通います。

「デイサービスに行っている間は、父親と離れられるからほっとするようです。スタッフの方に親切にしていただき、居心地がよいらしく、『回数を増やせないかしら』と言っています」(真一さん)

真一さんは、父親を高齢者施設に入れることを検討しています。

家族だけでの介護は困難

真一さんの父親のようなケースは、レアではありません。「親から介護サービスの利用を拒否された」との声はよく聞きます。

全国の60歳以上の人を対象に、健康や老いについての意識を調べた調査報告があります。そこでは、「実際にどうなるかは別にして、もし、寝たきりのような状態が長く続いたとき、どのようにしたいか」とたずねています。

2024年の調査では、男女とも「特別養護老人ホームに入りたい」という意見が多く、次いで「家で家事や介護などのサービスを利用しながら世話をしてもらいたい」が多くなっています。

男女差も見られます。

施設入所や介護サービスの利用を希望する意見は特に女性で多いのに対し、男性は「家で家族だけで世話をしてもらいたい」という意見が、女性の2倍以上も。

東京都健康長寿医療センター研究所「長寿社会における暮らし方の調査」(2024年)より

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【家族だけでの介護は困難】

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