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懐かしの『仮面ライダーアギト』が"25年の時を経て復活"した理由 『アギト―超能力戦争―』は要潤の一声から始まった

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アギトー超能力戦争ー
仮面ライダー生誕55周年記念作品となる『アギトー超能力戦争ー』の成り立ちとは?(写真:『アギトー超能力戦争ー』(C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映)
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東映はこれまで、仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズ作品などのTVシリーズ終了後にパッケージ用に制作されたスピンオフ作品を劇場などでも展開する「Vシネクスト」というレーベルを成功させてきた。しかし、今回の「THE KAMENRIDER CHRONICLE」レーベルは、それとは明確に異なる戦略を持っている。

「意識の持ちようも、予算の掛け方も、『Vシネクスト』とは桁が違います。『Vシネクスト』のターゲットはオールドファン。Vシネの記念上映として劇場でも観られますよ、という建て付けだったんですが、意外に劇場がにぎわってきてしまった。でもファンイベントとしてそれは正しくて。

コロナ以降、作品は家で観ればいいじゃないかという風潮になる中で、映画館はファンが集まるイベント会場という位置づけになってきているのを感じています。やはりちゃんとお客さんの環境に対応した映画制作であったり、映画興行というのを心がけないといけないなと思っています。

対して『THE KAMENRIDER CHRONICLE』は、オールドファンをコアターゲットにしつつも、現行ライダーを観ているファミリー層を当て込んでいるというわけではない。

『テレビを毎週見るほどではないけど、1本の映画として楽しめるんだったら行こうかな』という一般層を掘り起こしたいという大きな野心があるので、そのために予算も3~4倍は違います」

街を混乱に陥れる超能力者で、時間を止める超能力を駆使する速見を怪演するのは、はんにゃの金田哲(写真:『アギトー超能力戦争ー』(C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映)

『どのアギトが好き?』が理想

新レーベルは、今後も定期的に映画として展開していく予定だという。

「周年に限らず、続編やリブート、完全スピンオフなど色々な形があると思いますが、企画を練って、単独の映画にするとなると、2、3年に1本というペースがいいところ。

ですから、どれかがものになればいいなと思い、丁寧に育てていきたいと思っています。今のところ企画が2、3個動いていますが、東映はすぐ調子に乗るのでブレーキをかけているところです。

本当は、アメコミの『スパイダーマン』や『バットマン』のように、何度でもリブートがかかって、『どのスパイダーマンが好き?』『どのバットマンが好き?』といった具合に、『どのアギトが好き?』と語り合えるようなところまで各ライダーがいけるのが理想。

必ずしも続編やリブートでなくても、(『アベンジャーズ』のような)クロスオーバーがあってもいい。ただしその1本がきちんと完成度の高い映画として楽しめるものでなくてはいけない、ということは気に掛けています。

これまで東映は『全ライダー平等であることが大事』というスタンスでしたし、それは変わらないんですが、その中でも『代表選手』となるライダーは選んでいかないといけないなと思っています。次のライダー史を作っていく上で、クロニクルという試みがその一助となればいいなと思っています」

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