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懐かしの『仮面ライダーアギト』が"25年の時を経て復活"した理由 『アギト―超能力戦争―』は要潤の一声から始まった

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アギトー超能力戦争ー
仮面ライダー生誕55周年記念作品となる『アギトー超能力戦争ー』の成り立ちとは?(写真:『アギトー超能力戦争ー』(C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映)
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「新作を作るときに陥りやすい罠は『差別化を欲しがる』ということ。過去に見たことがないものにしようと先行してしまうと、差別化そのものが目的になってしまう危険性がある。

みんなが仮面ライダーマニアというわけではないですから、『これまでのライダーにはなかった要素だね』という点だけで評価するわけがないんです。だからその匙加減が非常に微妙で。結局、ライダーは『キック』でしょ、ではダメなんです。『これまでにない、かつ面白くてかっこいいキック』じゃなきゃいけない」

街を混乱に陥れる超能力者で、赤いドレス姿のルージュを怪演する岩永洋昭。かつて『仮面ライダーオーズ/OOO』で伊達明/仮面ライダーバースを演じていたライダー俳優としても名高い(写真:『アギトー超能力戦争ー』(C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映)

25年前と異なり「ネット配信全盛」の今日

「25年前と全然違うのは、配信環境の存在」と語る白倉プロデューサー。仮面ライダーをはじめとする映像作品は、かつての制作スタイルとは違った打ち出し方を模索している。

「最近の若い人が『仮面ライダーを見た』と言っていた時に、よく聞いてみると20年以上前の『アギト』だった、なんてことも普通にあり得るわけです。

サブスクの中だと、旧作も新作も『同じ平積みの棚』に並べられるわけですから、常に旧作と比べられてしまう。しかも新作は毎週待たないと次が見れないのに対して、旧作なら一気見ができてしまう。常に過去の名作がライバルになるというわけです」

だからこそ、新レーベルを映画フォーマットで立ち上げた意義がある。

「例えば『アギト』が面白いよと言われても、配信で全51話あると言われたら二の足を踏むじゃないですか。おそらく今の配信事情だと8話あたりまでが一気見のマックス。だからこそコンパクトに見られる映画の力が強いと思っています。

『アギトの世界を知りたければ、とりあえず入り口としてこの1本を見ればいいよ』と提供できるエントリー用の作品が「THE KAMENRIDER CHRONICLE」レーベルの狙い。三十数年を経て続編が大ヒットした『トップガン マーヴェリック』という偉大なる先達には勇気をもらいました」

街を混乱に陥れる超能力者で、卓球のラケットで攻撃を行う喪服姿の女性・渋川を演じるのは、『仮面ライダーギーツ』でツムリを演じていた青島心(写真:『アギトー超能力戦争ー』(C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映)

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【Vシネクストとは桁が違う】

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