「25年前の『アギト』放送当時は、親御さん世代が『昭和ライダー』ドップリ世代だったんです。だから子どもたちだけでなく、親世代も一緒に観てもらいたい、というところを狙っていたわけです。お父さんなりお母さんなりが、『自分たちが子どもの頃に観ていたライダーとはずいぶん違うね』というような。昭和ライダーとのギャップをいかに作るか、という作り方をしていました」
だが時は流れ、多種多様なバリエーションの平成ライダー、令和ライダーが毎年のように生み出されていく中で、昭和ライダーのような統一的なイメージが作りづらくなってきたということも事実。「そこが近年、非常にやりづらくなっている点」だと白倉プロデューサーは指摘する。
「昔の『アギト』が昭和ライダーに対するカウンターとして、あるいは(平成ライダー第1弾となった前作の)『クウガ』に対するカウンターとして作られたとするならば、今作の『アギトー超能力戦争―』は、現行の仮面ライダー、あるいは『仮面ライダーアギト』そのものに対するカウンターとして作られるべきである、という気持ちでした。
メインタイトルから『仮面ライダー』を取ったというのも、いわゆる仮面ライダー作品としてやってないよ、というメッセージのつもりもあります」
東映が得意としてきた往年のヤクザ映画
冒頭、“ある事件”によって氷川が刑務所に収監されているという設定は驚いてしまいそうだが、その刑務所の描写などは、東映が得意としてきた往年のヤクザ映画をほうふつとさせる。
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【落とし穴にもなりかねない】
