ただし、こうした時代変化を受け、学校は変化を求められていると思います。
大切なのは、不登校の子どもを変えることよりも、まず私たち大人のまなざしを変えること。その視点に立ったときに見えてくるのは、「子どもが学校を離れる選択肢」だけではありません。むしろ問われているのは、「学校そのものがどう変わるか」です。
学校は本来、子どもが自分の「可能性」に出合える場所、いわば、社会を学び、人と出会い、自分の「好き」を見つけていく場所です。しかし現実には、「テストの点で評価される場所」「同じであることを求められる場所」になり、子どもにとって苦しさを生んでしまうことも少なくありません。
だからこそ必要なのは、学校のあり方を問い直すことです。正解を早く出すことよりも、自分なりに考えることを大切にする。一律にそろえることよりも、それぞれの違いを前提に関わる。そして何より、たとえ教室に来られなくても、その子とのつながりを切らさないことです。
子どもにとって「意味のある場所」にできているか
そんなふうに、学校が本来の姿に立ち返ったとき、学校は子どもにとって「戻るべき場所」ではなく、「関わり続けたい場所」に変わっていきます。
繰り返しになりますが、大切なのは、子どもを学校に合わせることではありません。学校の側が子どもに歩み寄ることです。その子がどんな環境なら安心して学べるのかを、一緒に探していくことが大切なのだと思います。
この学校を、目の前の子どもにとって意味のある場所にできているか――今、その問いから逃げないことが、教師に求められていると私は考えます。



