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【不登校35万人時代】なぜ「学校復帰を目標」がダメなのか?「登校渋り」を悪化させて確信した《教師に必要な2つの視点》

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不登校イメージ
なぜ「学校復帰を目標」とする不登校対応はダメなのか?(写真:Ushico/PIXTA)
  • 庄子 寛之 ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 主席研究員
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私はそのような学校にも伺うことがありますが、子どもたちの目は輝いています。苦手を克服することよりも、好きを伸ばすことを意識すること、そして「学校とはこういうもの」「これくらいできなければ、将来困る」などの大人の固定観念がなくなることで、不登校になってしまう子に寄り添う前提ができるのではないかと思うのです。

もう1つ大事だと思うことは、「ゴールは学校復帰ではない」ということです。教師も保護者も、つい「学校に戻ること」を目標にしてしまいがちです。しかし本当に大切なのは、その子が一生にわたって笑顔でよりよく生きられることです。

自分で考え、自分で歩ける力を育てること。それこそが目標であり、学校に戻るかどうかは1つの選択に過ぎません。戻らなくても社会で活躍している人はたくさんいます。

現在、私は通信制サポート校「ベネッセ高等学院」でも子どもたちの様子を聞くことがあります。そこには、小中学校で不登校を経験している生徒もいます。しかし今、彼らは生き生きと学んでいます。仲間と出会い、自分の興味を見つけ、将来について語っています。

人生はいつからでもやり直せるのだと感じます。小中学校でうまくいかなかったとしても、それで人生が決まるわけではありません。人と違う歩み方をすることは、決して悪いことではないのです。むしろ、自分らしい道を探すきっかけになることさえあります。

不登校対応が「うまくいく学校」の共通点

実際、不登校対応が比較的うまくいっている学校は、共通して「学校に戻すこと」を急ぎません。

不登校の原因は1つと決められることは少なく、いろいろな要因が重なり合い、結果として学校に足が向かなくなっています。いじめなどの原因がわかるケースもありますが、「何となく行きたくない」など原因がわからない場合も多いです。

そのため、不登校対応がうまくいっている学校は、原因を特定して改善するようなプロセスを踏まず、これからの未来に目を向けることを大切にしています。無理に登校させることを目標にせず、子どもや家庭の状況をよく見ながら、「その子の人生にとって何がよいのか」を一緒に考えています。

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【不登校はなぜ増えているのか?】

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