たとえば上の句と下の句を、次のように入れ替えてみましょう。
言っている内容は同じですが、勢いがなくなってしまうと思いませんか? この場合は、やっぱり最初に心の叫びがあって、状況をあとから説明したほうが、オチがつきますよね。
笑いでまとめている感じも、うまくいっていると思います。
短歌は初句、つまり最初の五でいかにつかむかが、実は大事なポイント。「いつ終わる」という初句は、つかみとしてもすばらしいと思います。ストレートに自分の思いをぶつけた言葉ですが、場面が違えど、育児中に何度も思うことだったりしますよね。
育児短歌の初句として、バッチリなつかみといえるでしょう。
子どもの様子と親の気持ちを表した歌をご紹介します。
子どもが園バスに乗るとき、最初の頃は半ベソをかいていたのに、いつの間にか進んで乗るようになり、乗ったらすぐにお友だちとおしゃべりして、こちらを振り向きもしなくなりました。だけどたまには不安になって、振り向くこともあるかもしれない……。
前は振り向いていたのになっていう寂しさもありつつ、いざというときのために常にスタンバイしている母の気持ちは、子育て全般に当てはまることかもしれませんね。
自分らしい言葉を1つ入れる
――3人の娘と寝ているときのシチュエーション。「近い近い近い!」みたいな(笑)。寝かしつけのときに考えた歌なのですが、本当は「火だるま」って呼んでます。
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【母親の優しい視線を感じる】
