一方、手術が必要になるのはどのようなケースか。
「軟骨がほとんどなくなり、骨同士がぶつかるようになった進行期では、手術を提案します。この段階になると痛みを感じる時間が長くなり、日常生活にも支障が出てきます」(狩谷医師)
ただし、症状の程度は画像上の進行度と必ずしも一致するわけではないため、手術をするかどうかは、患者の希望が一番に優先されるという。
人工股関節の素材が進化
手術の主流は「人工股関節置換術」で、傷んだ股関節をとり除き、金属などでできた人工股関節に置き換える。自分の関節を残す「骨切り術」という方法もあるが、軟骨が傷んでいないことが条件となる。
「人工股関節置換術をすれば、ほぼ100%痛みはなくなります。術後すぐは腫れるので無理はできませんが、1カ月半くらいで日常生活で支障なく活動できるようになり、3カ月ほど経てばスポーツもできます」(狩谷医師)
しかし狩谷医師は「手術をしたら終わりではない」と強調する。
「しっかり歩けるようになるかどうかは、術前、術後のリハビリがカギ。股関節を支える筋肉を鍛えるほか、股関節をかばうことによってついてしまった歩き方のクセを直すことが大事です」
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【耐久性の問題は?】
