股関節には体重を支える役割があり、歩行時には体重の3~4倍、階段の上り下りやいすからの立ち上がりでは6~8倍の負荷がかかると言われる。
臼蓋形成不全がある人のうち、変形性股関節症を発症するのは1割程度だ。発症しやすいのは、どのようなリスクを抱えた人か。狩谷医師によるとこうだ。
①体重の増加
最も大きな原因。女性は妊娠・出産や閉経といったイベントによって、体重が急激に増えやすい。体重が増えればさらに股関節に負荷がかかるため、発症しやすい。
②ヒールのある靴を履いている
パンプスやハイヒールなど、ヒールのある靴を履く習慣がある人は股関節に負担がかかりやすく、発症リスクが高い。
③日頃、重いものを持つことが多い
重いものを持ち上げることが多い人もまた股関節に負担がかかるため、リスク。
“変形性股関節症は高齢者の病気”だと誤解されやすい。だが、狩谷医師によると、20代のころから症状を感じ始める人もいるそうだ。また、男性は臼蓋形成不全の人は少ないが、柔道やパワーリフティングなど、股関節に大きな負荷がかかるようなスポーツをしている人は要注意だという。
初期に出やすい症状とは?
変形性股関節症になると、どのような症状が出るのか。
・歩きはじめのときや長時間歩いたときに股関節の前側が痛む
・立ち上がるときに、股関節に違和感や痛みがある
・靴下を履きにくい
・足の爪を切りにくい
・ズボンをはきにくい
・歩くスピードが遅くなった
・あぐらをかきにくくなった
・小さな段差でつまずくようになった
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【進行すると起こる症状】
