クーデター以降、中国の影響力が急速に高まるミャンマー。鉄道分野でも、その流れに乗るように、中国がミャンマーと進めている日本のプロジェクトに踏み込んできていると言われています。
現地の鉄道省の仲間たちなどミャンマー側からは今でも、高松さんにはこういった提案が出てきます。「中国ではなく、何とか日本と一緒にできないだろうか」。そこには日本への信頼と、これまで積み重ねてきた関係の重みがありました。
プロジェクトを超えた、気心の知れた仲間
高松さんの指導を受けた職員たちはその後、ミャンマー国鉄の局長をはじめとする幹部へと成長。来日の際には何度も再会し、プロジェクトを超えた“気心の知れた仲間”として交流を深めていきました。その長年の信頼関係に支えられ、日本から供給された車両は現在までに約350両にのぼります。
初めてミャンマーの地を踏んでから44年。「なぜここまで関わってきたのか、自分でもよくわかりません。ただ、ミャンマーが好きなんです。この国が少しでも発展してくれたら——それだけを願っています」。
これまで進められてきた日本の鉄道プロジェクトの多くは、現在、道半ばで中断されています。それでも、この国に根付いた想いと信頼は消えることはありません。
現在、日本ミャンマー友好協会の副会長としても活動する高松さんは83歳となった今も、ミャンマー国鉄のために奮闘し続けています。
