ベイスターズはTBSが親会社だった11年までファンクラブにほとんど力を入れてこなかったが、DeNAが買収して以降、横浜市、川崎市を中心にファンクラブ会員を急拡大。またベイスターズはDeNAグループの「スポーツ・スマートシティ事業」の中核企業であり、川崎ブレイブサンダース(Bリーグ)、SC相模原(Jリーグ)などグループ企業とともに地域密着型のマーケティングを展開、こうした取り組みが観客動員につながっていると考えられる。
かつては「超満員のプロ野球」と言えば巨人戦、と相場が決まっていた。今も阪神戦に次ぐ動員を誇ってはいるが、筆者の実感でいえば、巨人戦のチケットの購入はそれほど難しくはない。1~2カ月単位で順次発売される先行販売チケットは、人気のある席を除けば普通に購入できる印象だ。
ただ東京ドームのシーズンシートは「グループ席」を中心に売れ行き好調だ。今年のWBCの日本戦はプラチナチケットになったが、巨人のシーズンシート契約者には先行販売された。
これもシーズンシートの購買動機になったとされる。シーズンシートは一般にはネット裏や内野低層席などが中心だが、東京ドームは最上段のスカイシートのシーズンシートも販売している。上は年間230万円以上のダイヤモンドボックスから、下は22.4万円のスカイシートまで、メニューも豊富だ。
従来、シーズンシートは福利厚生目的で法人が購入することが多かったが、バラでリセールに出品できるので個人での購入も増えているという。
中日、貧打のチームでもドーム満員続き
チームは低迷が続いているが、このところ中日の本拠地、バンテリンドームの入場者数が急増している。
今年、バンテリンドームは、貧打にあえぐ中日打線をサポートする意味もあってホームランウイングを設け、アリーナシートを新設した。客席数は36,412席から36,778席にやや増えたが、開幕から立錐の余地のない満員が続いている。数年前なら当日券でも楽々入れただけに隔世の感がある。数字でいえば2022年の180.8万人(1試合平均25,459人)から昨年は252万人(35,012人)と実に37.5%の増加、そして今季はこれをさらに上回ろうとしている。
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