東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #生まれつきの才能は不要 東大「逆転合格」の作法

ひろゆき氏「合格しそうな人に奨学金では意味ない」 偏差値35から東大合格した筆者が"ドラゴン桜奨学金"をつくったワケ

6分で読める
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
2/4 PAGES

はっきり言えば、現時点では東大合格なんて絶望的に見える生徒です。東大受験など夢のまた夢だと、周囲から笑われてしまうような生徒にこそ、支援を届けたいと思っています。

僕はこれまで、「東大に受かるのは生まれつき才能がある人だけではない」ということを繰り返し伝えてきました。小さい頃からずっと頭がよかった子ばかりが東大に合格する社会であってはいけない、とも思っています。もしそういう社会になってしまったら、挑戦する前から「自分には無理だ」と線を引く人ばかりになってしまうからです。

偏差値35→東大

実際、僕自身がそうでした。偏差値35だった自分が、東大を目指すことになったのです。周囲から見れば、無謀に見えたと思います。「どうせ無理だ」「東大なんて無理に決まっている」と思われるのも当然だったかもしれません。でも、そうした視線は結局のところ、その人の過去の経験値の中でしか物事を判断していない、ということでもあります。

この財団をつくるにあたって、少し前に、交流のあった西村博之(ひろゆき)さんに財団の構想をプレゼンする機会がありました。そのときにいただいたアドバイスが、今でも強く印象に残っています。

「東大に合格しそうな人に奨学金を出しても意味ないですよ。東大に合格しそうもない人に奨学金を出さないと意味がないよ」

この言葉には、かなりハッとさせられました。たしかに「ドラゴン桜」という物語そのものが、そもそも東大受験なんて考えられないような地点から始まる話です。そして、それは僕自身の人生とも重なります。

世の中では、過去の実績や今の成績だけを見て、「この子は無理」「この子はいける」と判断しがちです。でも、人間の可能性は、そんなに単純なものではないはずです。

たとえばスポーツの話でいうと、僕はフィギュアスケートに詳しいわけではないので、もしかしたら間違っているのかもしれないのですが、4回転ジャンプの歴史ってすごく示唆的だと思っています。

1988年にカナダのカート・ブラウニング選手が史上初の4回転トウループを成功させるまでは、「人間は本当に4回転ジャンプを跳べるのか」がわかっていなかったわけです。しかし、ひとりの成功者が現れたことで、「あの選手ができるなら」という形で挑戦者が増え、やがて4回転は特別なものではなくなっていきました。今では4回転半ジャンプをする選手まで現れています。もしかしたら10年後には、5回転ジャンプが当たり前の時代になっているかもしれません。

次ページが続きます:
【親ガチャ外れという人にこそ応募してほしい】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象