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ライフ #あの大恋愛の末に…国際結婚ベテラン夫婦の今

「お互い譲らないので、衝突もあります」文化の違いで時に喧嘩する日韓夫婦が結婚20年「今でも手をつなぐ」関係のワケ

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日韓カップルの稲川右樹さんとキム・ハナさん
ごく自然に手をつなぐお二人(写真:編集部撮影)
  • 久保 佳那 ライター・ブックライター
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「韓国に住んでいると日常生活の会話のすべてが韓国語です。だから、家の中では徹底して日本語で話しました。毎年夏休みの期間には娘たちを連れて夫の実家に滞在し、現地の学校に短期で通わせたりもしました。少しでも日本の文化に触れてほしいと思っていたからです。家でも韓国と日本の季節の行事は両方とも行ってきました」

取材日は3月2日。お雛様が飾られていた(写真:編集部撮影)

喧嘩の終わりは「不同意への同意」

これまでの20年、結婚生活を続けてきた秘訣をハナさんに聞いてみた。

「夫婦も親子関係と同じで、切ろうとしても切れない関係だと思っています。夫に対して切れてしまう関係だと思ったことは一度もありません。子供のことでよく喧嘩はしますが、向き合う方法や価値観は違っても、子供を思う気持ちは一緒だと知っています。私は『どうせ言っても変わらないから言わない』という態度は卑怯だと思っています。自分の考えや気持ちをちゃんと伝えることが大事で、それをどう受け取るかは相手の自由ですから」

「折り合わなくてもお互いの意見を話すことが大事」とハナさん(写真:編集部撮影)

まっすぐな眼差しで話すハナさんの様子を静かに見守っていた右樹さんが、ぽろっと本音をもらした。

「ずいぶんと時間をかけて、お互いのことがわかるようになったよね。僕が彼女といる理由はシンプルで、彼女の顔や性格が好きだからです。だから、そばにいてほしい。それだけです」

最後に惚気られてしまったが、右樹さんにも夫婦円満の秘訣を聞いてみた。すると、喧嘩の終わらせ方に決まったやり方があるという。

「僕たちの喧嘩の終わりは解決ではなく、不同意であることにお互いに同意することです。問題をすべて解決しようとすると葛藤が起こります。未解決の問題は未解決ファイルとして保存して、そのままにしておくことも結婚生活には必要なことです」

「問題をすべて解決しようとすると葛藤が起こる。未解決ファイルはそのまま保存しておけばいい」——この言葉は、国際結婚だけに通じる話ではないと感じた。そして、この境地に至るまでには、交際当初からの長い対話の積み重ねがあった。

後編では、二人がどのようにして「不同意に同意する」夫婦になったのか。交際に反対する恐れのあった両親にどんな作戦を取ったのか。出会いから結婚までのドラマを聞く。

廊下の壁一面に飾られていた稲川家の家族写真(写真:筆者撮影)
後編:「結婚するつもりで付き合いましょう」即プロポーズした日韓夫婦、3年半の遠距離と両親の壁を越えて「二度結婚」できた理由

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