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経営再建に揺れる中での長期ビジョン発表、新型「エクストレイル/ジュークEV/スカイライン」に加え「GT-R」復活も明言

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日産自動車がグローバル本社ギャラリーにて開催した「長期ビジョン発表会」(写真:三木 宏章)
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経営再建中の日産ではあるが、今回はクルマの話題を中心に読み解きたい。もちろん、もっとも興味があるのは、「あのスポーツカーはどうなる?」というテーマだが、そこにいたるまで、日産の考えを聞いてみよう。

チーフパフォーマンスオフィサーのギョーム・カルティエ氏(写真:三木 宏章)

「日産の新たな商品戦略は、“各モデルの役割の明確化”と”開発スピードの向上”を軸としています」

そう述べたのは、チーフパフォーマンスオフィサーのギョーム・カルティエ氏だ。

開発スピードを中国のアジャイル開発にもキャッチアップできるように速め、各モデルのマーケットを明確に定め、選択できるパワートレインの数を増やす。一方で、現在の56車種から45車種まで絞り込み、「低収益モデルから撤退する」という説明もあった。

今回発表された新型「ジュークEV」(写真:日産自動車)
新型「エクストレイル/ローグ e‑POWER」のスタイリング(写真:日産自動車)

「中国と競える開発スピードといっても、日産車に期待される品質をしっかり担保する必要はよく認識しています」

早かろう、悪かろうでなく、バランスをとりながら競争力をつけていきます、とエスピノーサCEOは言う。

続けて、「日産は再建に向けた歩みを着実に進めています。そして、お客さま第一の姿勢を貫き、AI技術の可能性を最大限に生かし、電動化とクルマのイノベーションを加速させることで、持続的に市場での成長を実現していきます」と繰り返した。

モデルの役割で分けた4つのカテゴリー

日産が新たに発表した4つのカテゴリー(写真:三木 宏章)

注目なのは、ラインナップを役割に応じて4つのカテゴリーに分類するという、モデル戦略だ。

日産の説明を引用して、4つのカテゴリーを説明すると、下記のとおりとなる。

■ハートビートモデル:日産らしさを体現し、ブランドの情緒的価値と革新性を担うモデル。対象モデルはフェアレディZやリーフなど
■コアモデル:グローバルで規模と安定性により事業を支えるモデル。対象モデルはノートやキャシュカイ(欧州向けSUV)など
■成長モデル:新たな需要の拡大を担うモデル。対象モデルはエルグランドやサクラなど
■パートナーモデル:規律ある協業を通じて市場カバレッジを広げるモデル。対象車種はマイクラ(ルノー開発)やNX8(東風日産開発)など

次ページが続きます:
【4つのカテゴリーに出てこなかった“スポーツカー”の将来】

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