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ビジネス #海底ケーブル 静かなる熱狂

〈海底ケーブル覇権〉世界3強に食い込むNECが狙う「シェア35%」の野望…熱を帯びる市場、インフラビジネスが抱える難題も

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海底ケーブルの供給で世界シェア3位のNEC。デジタルインフラで成長チャンスをつかめるか(編集部撮影)

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私たちが海外にいる取引先や友人とオンライン会議やSNSでやり取りするとき、そのデータはどこを通っているのか。
答えは地上でも宇宙でもない。深海の底だ。直径わずか数センチのケーブルが、海底を這うように各地に張り巡らされている。世界に500本超が敷設され、総延長は約150万キロメートル規模とされる。インターネットなど国際通信の99%を担っている“海底ケーブル”だ。
普段は意識されないそのインフラが今、大きな渦の中にいる――。AIなどITサービス需要増を背景に、アメリカの巨大IT企業(ハイパースケーラー)が海底ケーブル整備を加速させ、地政学的な緊張関係から安全保障上の重要性も高まっている。静かなる熱狂に沸く海底ケーブル市場で今、何が起きているのか。日本の官民の動向を追う。

顧客は巨大IT企業や通信大手

世界シェア35%以上――。日本政府が掲げる、海底ケーブル敷設の数値目標だ。その中核を担う企業がNECである。総距離ベースで約2割のシェアを握り、世界3強の一角に食い込む。

総務省は2025年6月策定のデジタル海外展開総合戦略で、26~30年に敷設される海底ケーブルの総延長に占める日本企業のシェア拡大を目標に据え、研究開発や敷設能力の強化を後押しする。

海底ケーブルを取り巻く市場は、大きく3つのプレーヤーに分かれる。ケーブルを保有する「オーナー」、オーナーから発注を受けて整備する「サプライヤー」、サプライヤーから発注を受けて敷設を行う「船運航者」だ。

サプライヤーであるNECは、国際ネットワークを自社の事業運営に要する巨大IT企業や通信大手を顧客とし、海底ケーブルの関連機器を製造したうえで海中への敷設工事までを一貫して担う。光ファイバーで信号を伝送するケーブル、光信号を増幅させる中継装置、ケーブルを海中で分岐させる分岐装置――。海底ケーブルシステムを構成する主要な機器を自ら手がけるのが特徴だ。

サプライヤーの世界は、首位のアルカテル・サブマリン・ネットワークス(フランス)、2位のサブコム(アメリカ)、そして3位のNECで、市場シェア9割を占める。地域ごとに大まかなすみわけがあり、ヨーロッパやアフリカ周辺を中心とするアルカテル、北南米周辺が強いサブコムに対し、NECは太平洋や東南アジアを軸に案件を手がけてきた。

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【M&Aを経て業界の雄に】

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