テレビやパソコンの利用率が減少している一方で、スマートフォンの利用は拡大しており、まもなくテレビの利用率に並ぶ勢いです。リビングや自室に固定され、利用場所を選ぶテレビ・パソコンは減少傾向にある一方、持ち運びが可能でどこでも扱えるスマートフォンの利用が伸びていることからも、生活者のメディア接触の仕方に変化が生じていることがわかります。
こうしたデバイスごとの傾向を踏まえつつ、さらにメディアの利用状況を見ていきましょう。続いて、i-SSPの操作ログデータから、生活者が1日あたりどの程度各デバイスを利用しているのかを見ます。図2は、19年以降の1人あたり利用時間(分)の推移です。
利用率の伸長と同様に、スマートフォンの利用時間は、年々拡大しています。利用率がやや減少傾向にあるパソコンも利用時間は緩やかに上昇しており、インターネットに接続してデジタルメディアを視聴できるデバイスの利用時間が増加していることがわかります。
テレビだけが利用時間が減少
一方、テレビの利用時間は、パソコンと同じく20年に新型コロナウイルスの流行によって生じた在宅時間の増加により一時伸長したものの、21年以降少しずつ減少している傾向が見られました。よりわかりやすく整理するために、19年1月の利用時間を100%とした推移を図3に示します。
こうして過去5年間の推移を振り返ると、テレビだけが利用時間を減らしています。設置場所が固定されているテレビに対し、手元で手軽に操作できるスマートフォンは、利用機会が多いため、利用時間も多くなることが想像できます。一方で、ノートパソコンなど持ち運びはできるものの、使用環境がある程度限定されるパソコンも利用時間が伸びている点を見ると、生活者の関心が「デジタルメディアそのもの」に向かっていると考えられます。
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