今回時間の使い方を確認するにあたり、インテージが保有する約1万2000人の生活者のメディアの操作ログパネルデータ「i-SSP®(インテージ シングルソースパネル)」を用いていきます。誰が・いつ・どのデバイスを使い、どんなコンテンツに触れているのか──。1人に紐づくこれらのログは、生活者のリアルな時間の過ごし方を浮かび上がらせます。
生活者のメディアログデータは、ある意味で赤裸々に「今」を映し出します。そこから得られる示唆の中には、読者自身が日常で感じていることと重なる部分も多いでしょう。データを読み解く過程で、自分自身の「時間の使い方」について考えるきっかけにもしていただければと思います。
「テレビ離れ」は本当なのか?
どのようなメディアが視聴されているのかを確認する前に、まずはそれらメディアを利用できるデバイスの利用状況を整理しておきましょう。インテージでは年に1度、RDD(Random Digit Dialing)調査(※1)を行い、テレビ・パソコン・スマートフォンといった主要なメディアデバイスの利用有無を全国約6000人に聴取しています。
※1 電話番号を乱数によって生成することで調査対象者を無作為に抽出するための電話調査手法
図1はそのRDD調査の結果の中で、各デバイスの利用率を年別に集計したものです。テレビ・スマートフォン・パソコンの3デバイスを比較すると、24年において最も利用率が高かったのはテレビで88.4%とトップでした。しかし、テレビの利用率はこの5年間、減少傾向が続いています。
同じくパソコンも緩やかに減少していますが、22年のタイミングで一度下げ止まりが見られました。これは、21~22年にかけて新型コロナウイルス流行により在宅時間が増え、オンライン飲み会や学生はオンラインの授業などでパソコンを使う機会が増えたことが影響したと考えられます。
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