完全新作として登場したトライアンフの新型「トライデント800」。地中海東端のキプロス島で行われた国際メディア試乗会から、その真価をケニー佐川がリポートする。
伝統の名を今に復活させた3気筒マシン
トライアンフから送り出された新型トライデント800。カテゴリーとしてはミドルクラスの“ロードスター”に位置する。平たくいうと、カウルを持たない軽快なスポーツバイクのことだが、その中身は濃い。
“TRIDENT(トライデント)”とは「三又の矛」を意味し、トライアンフの3気筒モデルを語るうえで幾度となく用いられてきた由緒ある名だ。その響きに違わぬ説得力を、このマシンはしっかりと備えている。
先にデビューした「トライデント660」の上位にあたる存在だが、単なる排気量拡大版ではない。装備も走りも一段引き上げ、“ワンランク上”を求めるライダーに向けた絶妙なポジションを狙っているのがポイントだ。
エンジンは水冷並列3気筒798ccで、最高出力は115ps。中速域の厚みから高回転の伸びまでスムーズにつながり、扱いやすさとパワー感を高い次元で両立する。新設計のエアボックスと吸気系により、トライアンフらしい重厚な3気筒サウンドもさらに磨きがかかっている。
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【ミドルクラスからのステップアップに最適な800ccマシン】
