上場間近ながら清陶の足元の業績は厳しい。目論見書によると、同社の過去3年間の純損失は、23年が8億5300万元、24年が9億9900万元、25年が13億200万元と連続して赤字だった。現在はまだ半固体を含め固体電池の納入量は限られる一方、研究開発費や生産設備の先行投資負担が重いためだ。売上高の内訳を見ると、25年度には蓄電用電池が5億9000万元で全体の約6割を占め、車載用電池は2億4000万元で3割弱となっている。
清陶能源のこれまでの成長には上汽集団が大きな役割を果たしてきた。両社は20年および22年に固体電池の共同研究所を設立、第1世代の半固体電池の車載試験を完了した。23年には上汽集団がさらに27億元を追加出資、現在は16.5%を保有する最大株主となっている。
提携先の上汽集団は年内の量産目標
両社は23年には共同出資会社「清陶動力」を設立。目論見書によれば、この会社の生産能力は26年に10GWh、27年に20GWh、そして28年には30GWhに達する見込みで、上汽集団が生産する自動車の27年から29年の需要を満たすために生産・供給される予定だ。
25年8月には、上汽集団と清陶能源が開発した第2世代半固体電池を搭載した小型電気自動車(EV)の「MG4」が発売された。液体電解質の比率は従来の10%から5%へと低減されており、これを踏まえて上汽集団は26年内の全固体電池の量産開始という目標を掲げている。
全固体電池を巡ってはトヨタ自動車も出光興産と連携しながら27~28年にEVに正式採用する形での実用化を目指している。商用化できるだけのコスト抑制も含め課題は多いが、各社の計画通りに進めば今後2~3年内に大きな進展が見込める可能性がある。
(財新記者:蘆羽桐)
※中国語原文の配信は4月9日
