「段落の心臓部分」を探しながら読むと、深く速く読める
文章を読むとき、多くの人が自然と目にしている「段落」も、書き手の主張を知るうえで強力な手がかりになる。
段落は、単なる「見た目の区切り」ではなく、意味の流れを構造的に示してくれるものだからだ。そのため著者は、段落のことを「読解の羅針盤」と表現している。
つまり段落は、文章の区切り目を、読者に向けて示してくれている“家の骨格のような存在”なのである。
(34ページより)
段落がもつ「内容の区切り目を示す」という役割を考えれば、最初の段落では「Aさんの性格や趣味について説明」していることがわかる。
しかし次の段落では「Aさんの転機」を話題にしているため、段落が分けられているわけだ。
段落の意味を認識して、内容把握のスピードを上げる
このように段落は、話の展開を理解するための助けとして活用されている。そして段落の意味の認識は、文章全体の内容把握のスピードを上げてくれ、誤読も防いでくれる可能性がある。
なお、段落には「形式段落」と「意味段落」がある。
前者は「形式的に1字下げて書きはじめる“ひと区切り”」、そして後者は「形式段落をまとめ、より大きなひとつの意味のまとまりを示すもの」だ。
小学生のころ、この意味の違いを理解しておいたため役立った経験があるのではないだろうか。
しかし、当然のことながらそれは、社会人になっても使えるスキルでもある。文章の難易度が上がったときこそ、“「段落ごとになにが書かれていたか」を理解する力”は読解の大きな助けとなってくれるのだ。
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【話の転換を表す接続表現も重要】
