「因果関係を表す表現(〜だから、〜ので)」のあとの文章は不変的要素である
年を重ねていくごとに、主張の根拠を求められる回数は増えていくものだ。
仕事の現場でも、「その根拠は?」「エビデンスはあるの?」「それは本当?」というようにツッコミが入ることは少なくない。
プレゼン資料を作成する際などにおいては、必ずエビデンスを調査し、主張のあとに根拠を話す必要があるのはそのせいだ。
そして、それは本にもあてはまることである。
つまり書き手も、読者からツッコミを受けないように、「必ず主張の根拠を明示する」ことを行っているのである。
したがって、読解の際に主張を見つけたら、“その理由はどこに書かれているのか”を探すべき。
それこそが、精読力を高める秘訣なのだ。
主張と根拠の因果関係に注目する
では、具体的にどのような表現に、主張と根拠の因果関係が示されているのだろうか。
……わけ/……から/……ので/したがって……/……ため
あなたが髪をいきなり引っ張ったから、大きな声で叫んでしまった。
(29〜30ページより)
仕事の場面で長い文章を読まなくてはならないことも多いだろうが、そんなときには、「ひとつ理解したら、どんどん先に展開する論に目線をずらしていく」ことも重要な読み方スキルとなる。
その際に役立つのは、この“因果関係に注目する方法”だ。なぜなら、説明文でも物語文でも、“なにか理由があって結果が導かれる”という構造は不変だからである。
因果関係を理解することこそ、書き手の主張を高い精度で読み解くこと。商談の場面などでも、相手の主張を正確に理解する力として必要なことなのだ。
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