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【教員調査で判明】6割が「定年まで働けない」 、3割が「勤務時間を過小報告」・・・文科省調査では見えない過酷な実態と本音

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残業中の教員
教員対象の労働調査から、悲痛な本音が浮き彫りになった。写真はイメージ(写真:Ushico/PIXTA)
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では、この危機的状況を打破するために、何が必要なのか。山崎氏は「時間だけを減らそうとする、形だけの働き方改革には限界がある」と強調する。

「国は学校と教師の業務の3分類を示し、学校以外が担うべき業務を明確にしましたが、現場の感覚としてはまだまだ不十分です。例えば登下校の見守りや地域対応などは、本来は自治体や警察が予算と人を確保して担うべきものです。年度末の教室のワックスがけなども、業者に委託せずに教員任せになっているケースが少なくありません。教員の自主性に甘えるのではなく、具体的な業務削減とそれを支える予算措置、そして何より『正規教員の増員』が不可欠です」

正規教員を増やし、教える内容を減らす必要

現在、スクールサポートスタッフの配置の拡充などが計画されているが、山崎氏はそれだけでは根本的な解決にならないと指摘する。

「サポートスタッフの方は事務的な補助はできますが、授業や担任業務を代わることはできません。1人当たりの授業持ちコマ数を減らし、学校にいる時間内に授業準備ができる環境を作るためには、授業を担える正規の教員を増やし、教科担任制などをさらに推進する必要があります」

文科省は「調整授業時数制度」などの導入で、学校現場に「余白」の時間を作ろうとしているが、山崎氏は「道徳の教科化や外国語教育など、文科省が求める『教えるべき内容』は増加する一方で、何を減らすかという議論は置き去りにされている。教える内容を減らしたうえでの余白でなければ意味がない」と釘を刺す。

働き方改革が数字上の帳尻合わせに終始し、現場の疲弊を見て見ぬふりをし続けるのであれば、日本の公教育は若手教員の離職という形で崩壊しかねない。今、求められているのは、管理のための時間削減ではなく、教育の質を支える人材を大切にするための、根本的な制度改革と予算の投入だと言えるだろう。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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