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健診で「異常なし」でも腎臓や脳・心臓を傷めていく「仮面高血圧」の脅威 成人の5人に1人が該当・腎臓病リスクは3倍

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わき腹を押さえる男性
健康診断で「血圧異常なし」と出ても安心してはいけない理由とは――(写真:freeangle/PIXTA)
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昨年発表された日本高血圧学会の最新ガイドライン(JSH2025)も、診察室の血圧だけでは不十分で、家庭血圧を重視すべきだと明確に打ち出しています。

とくに、診察室血圧と家庭血圧の結果が食い違う場合には、家庭血圧を優先して判断するとされています。

白衣高血圧や仮面高血圧が疑われるときには、24時間の血圧をモニタリングします(24時間自由行動下血圧測定)。この検査では、携帯型の血圧計を装着して、日常生活や睡眠中を含めた24時間の血圧変動を連続的に調べます。これにより、本当の血圧を確認するのです。

「血圧の本当の姿」を知るには

白衣高血圧も仮面高血圧も、根本的な問題は1つで、診察室での一度の測定では、その人の血圧の本当の姿が見えないということです。

クリニックや病院、健診での血圧測定では、必ずしも平時の状況を正しく見ることはできません。ですから、血圧手帳やスマホアプリなどを活用し、家庭での血圧測定を習慣にすることが大切です。

朝と晩、座った姿勢で、腕の太さに合ったカフを使い、1〜2週間にわたって記録する。その平均値が家庭血圧の基準(135/85mmHg)を超えていれば、高血圧として考えるべきです。病院で基準を超えていても、家庭血圧の平均が十分低ければ、白衣高血圧の可能性があります。

特に注意が必要なのは、肥満の人、家族に高血圧や脳卒中が多い人、糖尿病や慢性腎臓病がある人、強いいびきや朝の頭痛がある人です。

こうした背景を持つ人は、健診で正常と言われても、仮面高血圧、とりわけ夜間高血圧が潜んでいる可能性を軽視すべきではありません。脳卒中や心不全を防ぐための本当の第一歩は、白衣高血圧や仮面高血圧を知っていただき、ご自宅での血圧測定を習慣にするところから始まります。

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