ウズウズカレッジがサポートする新人研修では、AIを安易にコピペする受講者に対して、あえて厳しい言葉を投げかけている。
「AIが出したものをそのまま貼り付ける人には介在価値がない」
「介在価値がないと、あなたを雇い、給料を払う理由がなくなる」
「上司が直接AIエージェントに指示を出し、マネジメントを行えば、自分の居場所はなくなるよ」
人間が仕事をして対価を得る以上、そこには必ず「介在価値」がなければならない。AIを使う場合において言えば、AIが出してきた成果物に対して、自らの知識と責任を持って品質を担保する「目利き」の工程がそれだ。
このステップに対応できない人間は、もはや「作業者」ですらなく、AIの「出力結果を映すディスプレイ」にすぎない。
AIの出力結果に対して「責任を持ってレビュー、保証する力」を持たない者には、AI時代に居場所はなくなるのだ。
新人研修で徹底するべき「3つの鉄則」
では、こうしたリスクを防ぐために、企業はこれからの新人研修で「何を仕込むべき」なのか。「とにかくAIを使わせない」と今後必要不可欠となるテクノロジーを遠ざけるのは本末転倒である。人事や現場マネジャーは、以下の3つの鉄則を研修プログラムに組み込む必要がある。
「電卓がある時代に、なぜ暗算や筆算を学ぶのか」。それは、計算のプロセスを知らなければ、電卓が入力ミスで弾き出した「間違えた結果」に気づけないからだ。
これと同じように、研修の初期段階ではあえて「AI利用」を完全に禁止し、原理原則や基礎知識を泥臭く手作業で理解させる期間を設けるべきだ。基礎スキルという「評価の基準」を持たせて初めて、新人はAIの出力結果の良し悪しを測ることができるようになる。
研修での評価基準を「スピードや見た目の完成度」から、「成果物の作成プロセスの説明」にシフトさせる。 課題を提出させる際、「なぜこの構成にしたのか?」「AIの出力に対して、自らの知識でどこをどう修正したのか?」という提出過程のプロセス報告を必須とするのだ。
もし「AIがこう出力したからです」と回答した場合は、プロの仕事として成立していないこと、「その成果物による損失や被害の責任」は利用者にあることを厳しく指導する。
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【失敗をあえて体験させる】
