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戦争を知る世代との「越えられない断絶」
辻愛沙子(以下、辻):私は1995年生まれで、ミレニアル世代とZ世代のちょうど狭間のような世代です。『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』を読んでまず感じたのは、世代の話というより「時代」のお話だなということでした。今の日本が置かれた世界情勢の中で、ニュースでは「シェルター」といった耳慣れない言葉が飛び交い、それだけで不安を煽られる人も多いと思います。
小泉悠(以下、小泉):若い世代からすると、急に物騒な言葉が日常に入ってきた感覚があるでしょうね。
辻:そうなんです。集団的自衛権だけでなく、憲法9条や非核三原則といった、戦後80年平和国家として日本が守り続けてきたものを変えようという声を、時の総理が実際に言葉にするような時代です。そうした今の時代背景に対する危機意識という意味で、世代も立場もだいぶ違う丹羽さんの問題意識には、イチZ世代として強くシンクロする部分がありました。
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【SNS時代の新しい「反戦」の訴え方】

