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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

「屋根が落ちてからが本番」——廃墟を再生し"村"を作るまでになった元・建築家志望の20年

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屋根が落ちた廃墟
西村さんもスタッフも「屋根が落ちている」「床が抜けている」くらいでは動じない(写真:筆者撮影)
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私は開発(!)が始まってすぐに現地を訪れているのだが、その時にはシェアハウス、アトリエになっていた2軒を除き、すべて工事中。

神戸市内を一望する茶室の入口には種類が分からない小動物の骨が骨格標本のように置かれており、それがリアル死骸ということを知って悲鳴を上げそうになったのを覚えている。

藪の中の茶室に踏み入る西村さん。何か出そうで怖かった(写真:筆者撮影)
改修前の茶室(写真奥)の様子。左のエアコンの上に骨格標本が乗っていた。かすかに写っている(写真:筆者撮影)
茶室も含め、バイソンの建物はお金をかけてきちんと作られていたことが随所から感じられた。が、打ち捨てられて久しく、荒れ果てていた(写真:筆者撮影)
辿り着いた茶室はこの状態。高台なので神戸市内を見下ろせ、気持ちの良い場所だったが、床を踏み抜きそうで怖かった(写真:筆者撮影)

捨てられたモノで価値を作り出す

同時に敷地内に積まれた建築資材にも目をみはった。マンションのモデルルームで使われていた窓や便器、取り壊された家の材木その他いろいろなモノが積まれていたのだが、これらはすべてもらってきたもの。

それで廃屋を再生するという。捨てられたモノ同士を組み合わせることが新しい価値を生むわけだ。

2022年に取材に行った時はすべてが工事中。しかも、廃材などを貰ってきての作業が進んでいた。置かれている便座ももちろん貰い物(写真:筆者撮影)

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【「何とかしてくれ」相談が相次ぐ】

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