家賃ゼロ・ただの廃倉庫が「人と仕事を呼ぶ」不思議、その絶妙な仕組みとは? 《家賃に縛られない場》の新発想 静岡・下田

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WITH A TREE外観
もともとは廃倉庫だった「WITH A TREE」全景。左側が倉庫で右側がオフィスとして作られており、躯体にはまったく手を入れずに再活用している(写真:筆者撮影)
さまざまな工夫で新たな住まいや仕事場となったり、文化的拠点に生まれ変わっている“廃居(廃墟)”を紹介している連載です。

家賃は各戸の広さと住戸数を掛け合わせた空間のサイズと立地で決まる。しかし、それをタダにすることで価値を生んでいる廃倉庫が静岡県下田市にある。

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「アンティークカフェにも、コワーキングにも、インテリアショップにも見えるし、勝手にそう呼ぶ人もいるが、実際はただの倉庫。廃墟の倉庫だよ」と笑うのは合同会社local is beat代表の梅田直樹さん。

当初は電気が一部しか使えず、暑さにも寒さにも厳しかった倉庫が、なぜ周辺の家賃相場を凌駕(りょうが)するお金を生み出せるようになったのか。その仕組みを聞いてきた。

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もともとは材木倉庫で「広すぎる」

伊豆急行線が伊豆急下田駅に到着するちょっと手前の右側にその倉庫、「WITH A TREE」がある。壁面に派手な絵が描かれているから、ちょっと注意していれば見落とすことはない。

全景
倉庫入口から中を見たところ。左側に中2階のような空間があり、右側はオフィス部分と接しているという謎の作り(写真:筆者撮影)

もともとは「材木倉庫+オフィス」として使われていたらしい2階建ての建屋(以下、倉庫)で、それを6年ほど前に地元の工務店、山本建築が資材置き場にしようと購入した。

だが、いかんせん広すぎる。面積は倉庫部分だけで400㎡超、天井の高さは約8m。「資材を置いておくだけではもったいない、使わない?」と声をかけられたのが同級生だった梅田さんだ。

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