
身近にロールモデルがいることの強さ
今回のアンケート結果から見えてきたのは、「東大生の親戚に東大出身者が多い」という事実そのもの以上に、身近にロールモデルがいることの強さです。東大を知識として知っていることと、現実の進路として捉えられることの間には、大きな隔たりがあります。
だからこそ、教育において重要なのは、学力を伸ばすことだけではありません。
「自分にもその道がありうる」と思えるきっかけを、どれだけ届けられるか。東大合格者が周囲にいる環境、実際に東大生と話せる機会、誰かの具体的な進路の前例。そうしたものが、見えない進路を“目指せる進路”へと変えていくのだと思います。
東大生アンケートのこの数字は、才能の偏りを示すものというより、可能性が見える環境の偏りを映し出しているのかもしれません。
