このアンケートを見ると、「へえ、ってことは東大生っていうのはやっぱり遺伝的に優秀だって話なんだな」と考える人もいるかもしれません。でも、実は自分はそれとはまったく違うことを感じました。
遺伝的な要素として、数学的素養が強い人が多い家系が東大に合格しているとか、論理的思考力が生まれつき強い人が東大に合格している場合が多いとか、そういう面もあるとは思いますが、それよりも強いのは環境的要因としての「親戚に東大出身者がいた」ということなのではないかと思います。
自分も東大に行けるかもしれない
例えば、地方でよくある話なのが、「そもそも東大出身者なんて見たことがない」というケースです。東京に暮らしていたら、「あの家のおじさんは東大らしいよ」「〇〇先生は東大なんだって」というように、東大出身の人を見かける機会はあると思います。
ですが、地方だと「東京大学という大学があるらしい」というくらいのテンションで、知識として東京には東京大学という日本で1番偏差値が高い大学があるという話があるけれど、でもそこで勉強している人とかそこの関係者とかは見たことがない、という学生も多いです。
実際、僕らは全国いろんな学校にお邪魔して教育支援活動をしていますが、関東圏以外の地域で「東大生と話すのはこれが初めてだって人、手を挙げて!」と言うと、学年の7~8割くらいの人が手を挙げる場合が多いです。
見たことがないものには、リアリティがありません。たとえ東大に合格できるだけの実力を持っていたとしても、「自分がそこを目指す」というイメージが持てなければ、挑戦する勇気は湧きにくいものです。
逆に、1人でも東大合格者が出た学校では、その後に続くように何人も合格者が現れることがあります。これは単純な学力の話だけではないでしょう。もちろん、先輩の合格によって学習方法や受験情報が共有されるという面もありますが、それ以上に大きいのは、「自分たちにも行けるかもしれない」と思えるようになることです。
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【行けると思えるかどうか】
