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ビジネス #対米投融資の「罠」

【独自】3メガが「対米投融資」に二の足、ドル調達が深刻な問題に/既存ビジネスの貸出余力まで奪われかねない事態

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87兆円におよぶ巨額融資をめぐり、メガバンクで「ドル調達問題」が浮上している
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3メガが担うとされる3630億ドルは、3行が市場から調達している中長期のドル残高(約3700億ドル、25年9月末)に匹敵する規模だ。既存の外貨ビジネスを維持したまま、現状の残高と同額規模のドルを積み増すことは現実的な想定とは言いがたい。

メガバンクの実務担当者は「3メガがすべての対米融資に応じることになれば、深刻なドル資金不足に陥りかねない」と警鐘を鳴らす。

もっともプロジェクトファイナンスでは、一度に全額を貸し出すわけではなく、建設や事業の進捗に応じて分割して融資を実行する。そのためドル調達も段階的になるが、それでも「過去に例のない大規模なドル調達となり、ドル需要の逼迫によってベーシス・スワップ・レート(調達コスト)が大幅に上昇する」(同)と考えられる。

為替市場にも甚大な影響が及ぶ。ふくおかフィナンシャルグループの佐々木融チーフ・ストラテジストは、「メガバンクが市場から短期間で60兆円近いドルを借りて調達することは普通に考えて難しい」としたうえで、「仮に60兆円規模のドルを誰かが買って調達する必要が生じれば、円安・ドル高圧力が一気に高まり、1ドル200円を超えても不思議はない」と指摘する。

崩れる既存ビジネスの貸出計画

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