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明仁天皇「退位」と「皇室典範」改正秘録、安倍官邸と国会との暗闘をいま明かす/川端達夫・元衆院副議長インタビュー

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インタビューに応じる元衆院副議長の川端達夫氏(撮影:梅谷秀司)
  • 塩田 潮 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
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――退位の意向については、宮内庁は早くから安倍首相側に伝えていたのに、安倍首相は「考える余地なし」という姿勢で突っぱねていたという感じでしたか。

後にこのことに関わってきた体験に基づいて言えば、そういう流れも含めて、安倍首相の天皇観というのは、やはり「長州の人」と思いました。

私の高校の先輩の田原総一朗さん(評論家)から聞いた話ですが、明治維新の後、伊藤博文(元首相)一行がヨーロッパへ行っていろいろと勉強して、「政治のシステムなど、大体のことはわかったけど、最後に行き詰まったときに、向こうの人たちは『聖書』『神の名において』という理屈抜きの絶対権威を持ち出して収める。われわれは徳川幕府という絶対権威を潰して、代わりになるものが何にもない。そこで『天皇教』を発明した」と。天皇を神様にして、何かあったら「天皇の名において」と言えば収まる仕組みをつくったという説です。

安倍首相も、天皇陛下には、いてもらえばいい、実務はこちらでやるから、天皇は余計なことをせず、高齢になったら、摂政や国事行為の臨時代行を立てればいい、というのが本音だったのではないかという気がしました。

川端達夫(かわばた・たつお)1945年生まれ。京都大学工学部卒、京大大学院工学研究科修士課程修了。東レでの研究生活を経て、86年旧民社党から出馬し衆院に初当選、当選10回。2017年に政界を引退した。民主党政権で総務相などを務め、安倍政権時代の14年12月から17年9月まで衆院副議長 (撮影:梅谷秀司)

 

――退位の話が出て、安倍政権は有識者会議をつくりました。

それはもちろん関心を持っていました。ですが、有識者会議がヒアリングをしているとき、世の中の意向とはちょっと違う感じだな、と思いました。世論調査をすると、国民の75~80%が「生前退位を認めるべきだ」という回答を寄せているのに、有識者会議での有識者のヒアリングでは、五分五分、と。これには相当な違和感がありました。

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