もともと「不審者情報」はこのような勘違いや取り越し苦労がありうることを前提にしたものであり、“声かけ”のフレーズだけで第三者がその善悪を判断することには無理があります。
ちなみに筆者自身も犬の散歩などで毎日、公園や小学校周辺を歩くことが多く、何度か困っている子どもに声をかけたことがありました。また、不審者かどうかはわからなかったものの、声をかけて子どもを困惑させている人を追い払ったこともあります。
つい2カ月前には公園内で中年男性から理不尽な言いがかりをつけられ、泣いている小学生を助けたこともありました。
「不審者」と思われないような声かけ
その際に心がけていたのは、まず自分が相手や周囲から不審者と思われないようにすること。
具体的には、知人女性と一緒に声をかける。「困ってる?」「助けたほうがいい?」などと首のうなずきだけで返事しやすい声のかけ方をする。一定の距離を取って絶対に体には触れないなどを実践しています。
これだけ凄惨な事件の多い社会で暮らしている以上、「最悪の可能性だけは避ける」「警戒しておくに越したことはない」というスタンスでいいのかもしれません。
中野区在住で小学生の子どもがいる筆者のもとには、学校向け連絡アプリ「すぐーる」を通じて中野区防災危機管理課 生活・交通安全係から「不審者情報」「犯罪発生情報」が送られてきます。「気をつけなければ」と感じるものもあれば、時に「これはどちらかわからないな」と感じるものもありました。
次ページが続きます:
【「名前は何?」「写真を撮らせて」】
