「この程度で不審者扱いするな」「怖い時代だから妥当」と賛否…中央区《女子高生にウインクで"不審者扱い"》が当然のワケ

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「ウインクで不審者」というフレーズの強さもあって今なおネット上にはさまざまな声が飛び交っていますが、いくつかの論点が整理されず、事の本質をとらえたものはあまり見かけません。不審者情報とはどんなもので、何を優先させるべきで、どう接していけばいいのでしょうか。

「不審者情報」の“あるべき姿”

真っ先に考えたいのが、今回の件における論点の整理。主な論点は「不審者とはどんな人なのか」「不審者情報のあるべき形」「最優先されるべきもの」「善意と悪意の境界線」あたりでしょう。

そもそも“不審者”の定義は難しく、表情、髪型、服装、話し方、行動、距離感などの感じ方にも個人差があるもの。「まだ直接的な被害が出ていない」「警察への被害届がない」という前提以外は無理に定義する必要性はなく、通報における個人の感覚は尊重されるべきでしょう。

ネット上には、このように他人が怖がることについて「そんなことないから大丈夫」「これくらいなら通報しなくていい」などと、傲慢さを感じさせるものもありました。

また、意外に見落としている人が多いのは、警察と自治体が発信する「不審者情報」は、あくまで被害を防ぐためのものであること。予防活動である以上、「これは犯罪につながるレベルの行為なのか」という議論は重要ではなく、怖さや不安を共有するためのものと考えたいところです。

むしろまだ犯罪には該当しない段階から共有しておくことに存在意義があると言っていいでしょう。

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