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ライフ #廃墟モールの経済学

半分近くが空きテナントでも「他社からアプローチ多数」…茨城の廃墟モール「空き区画だらけでも黒字運営」の秘訣と展望

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「大洗シーサイドステーション」は空き区画が目立つが、経常利益は出ているという。安定的に運営する同施設が次に目指す先とは?(筆者撮影)
  • 坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家
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「希少なものは我々が作ってきました。アニメとの取り組みやレンタサイクルなどは弊社が先駆けて行ってきたものです。店舗同士や納品者が自然に助け合う空気感など、他ではなかなか再現しにくい雰囲気を醸成してきました。一方でこの施設に足りないものは、ナショナルチェーンや図書館、ホテルなど。どこにでもあるインフラのようなものがもう少し整備されたら、住む人にとっても観光客にとってもさらに良い街になる気がしています」(田山氏)

経常利益が出ていて、テナントとの関係も良好。ナショナルチェーンも出店している「大洗シーサイドステーション」には、複数の企業からさまざまな提案やアプローチを受けている。

「以前は箸にも棒にもかからなかったのが、コロナ後は前向きな話をいただけるようになりました。この土地の持っているポテンシャルと、我々が取り組んできたことに対する小さな自信を感じています。捨てたもんじゃないなと思います。

しかしずっと続けてこられたのは地域のハブとしてやってきたからなので、そこがブレるとうまくいきません。施設が丸ごと大手スーパーになるような話だと意向に沿わないのです。

他の県や他の市で成功しているものをそのまま持ってきてもうまくいくとは限りません。にぎわう施設をつくるには、その土地に合っているかが重要だと感じています」(田山氏)

廃墟モールが放置されないことの大切さ

町のことを第一に考え、町に開かれたモールをつくってきた同社の姿勢は、地域の施設づくり、まちづくりを考えるにあたって多くの示唆を与えている。

その姿勢は、施設にも表れている。共用部に大きな備品や廃棄物が放置されたり、看板が日焼けしてボロボロになっていたりするようなこともなく、きちんと管理が行き届いている。通路には、ペットを散歩する人が尿を流すための水が置かれている。

「流し水をお忘れの方は、館内に設置のペットボトルをお使いください」と掲示され、ペットボトルが用意されている。細かいことだが、利用者への配慮が感じられる(筆者撮影)

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【地域の人々から愛されるモールづくりとは?】

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