その後、専門家が分析したところ、生成AIを利用したディープフェイクの可能性が高いと判定された。断定はできないものの、北朝鮮のIT労働者の可能性も考えられるだろう。
政府もなりすましの被害事例を確認しており、2025年8月には「北朝鮮IT労働者に関する企業等に対する注意喚起」を公表している。
また、こうした労働者に業務を発注して報酬を支払う行為は、外為法等の国内法に違反するおそれがあるという。日本企業も対岸の火事ではない。
もはや口元の動きやまばたきでは見破れない
では、実際にオンライン面接でディープフェイクは見分けられるのか。数年前までディープフェイク対策として挙げられたチェック項目は、「まばたき」が極端に少ないことや「口元の動き」が不自然なことだった(この2点を見聞きした読者も多いだろう)。しかし、昨今これらの弱点は克服されつつある。
ディープフェイクを人間が見抜けるかどうかに関する研究はさまざまあるが、偽装技術と人間の識別能力の差は開く一方だ。
ただし、外国語を日本語に翻訳する音声翻訳に関しては、AIの学習データ量の関係もあり英語に比べればまだ見抜ける可能性は高い。しかしそれも時間の問題であろう。
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【これだけはやって!基本的な対策法】
