では、北朝鮮のIT労働者を受け入れてしまうことで、どんなリスクがあるのだろう。米セキュリティ企業「KnowBe4」は、実際に北朝鮮のIT労働者を採用してしまったことをブログで公表している。
それによると、この労働者は入社後に、企業のシステムにマルウェアを仕込もうとしていたという。企業の業種や規模にもよるが、先端技術や機密情報が盗まれたり、あるいはそれをネタに企業を脅迫したりする可能性も考えられるだろう。
ほかにも、現地で北朝鮮の労働者の職を仲介する人物が逮捕されるケースもあり、仲介者の存在も無視できないものになっている。場合によっては現役の社員にも注意を払う必要もあるだろう。
日本企業も危うく被害に……
日本も他人事ではない。2026年3月、日本のIT企業のオンライン面接を受けた男性は、アメリカ育ちのため日本語に多少の不安があると伝え、海外在住でフルリモート勤務を希望した。しかし、採用担当者が出社を前提と伝えると、すぐに面接は終了した。
面接で不審さを感じた担当者が調べたところ、面接した人物は実在する日本人エンジニアの顔と経歴が酷似しており、その男性に問い合わせると身に覚えがないという。
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【もはや口元の動きやまばたきでは見破れない】
