東洋経済オンラインとは
ライフ #だからこの沿線が好き

中野に住んで30年、56歳男性が語る「中央線の呪い」の真相 「富士山から江戸城に流れ込む"龍脈上"にあるからと言うけど…」

9分で読める
御茶ノ水駅の聖橋からの風景
御茶ノ水駅の聖橋からの風景(筆者撮影)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES
「中野ブロードウェイ」地下1階にある八百屋。「◯◯安いよ〜」という元気な店員さんの声が印象的(筆者撮影)

明確な理由はわからないが、中央線には「離れられない」引力がある

ここまで中央線の魅力を語ってくれた吉川さんだが、途中で弱点にも触れた。

「中央線は止まりやすい。運行本数が多いゆえに、事故も多いっていうのは間違いないですね」

JR東日本は2028年度末までに、都内の約120駅にホームドアを設置する計画を発表した。吉川さんも中野駅で「工事のマーキングがしてあるのを見た」そうなので、安全性の向上と遅延の減少が期待される。

インタビューに応じる吉川有機さん。桜の咲く「中野四季の森公園」にて(筆者撮影)

遅延や混雑を差し引いても、中央線には人を引きつけるなにかがあるのだろう。「一度住んだら離れられない」という声は多く、吉川さん自身もそれを実感している。

「かつて、三善里沙子さんの『中央線の呪い』というエッセイが話題になりました。中央線沿線に住むと、住人はそこから抜け出せなくなる、という内容です。その本には、中央線が富士山から江戸城に流れ込む『龍脈』上に位置しているから、不思議な魔力が発生している、なんてことも書かれていましたね」

吉川さん自身も「なぜだろう」と首をかしげる。同じ沿線の住民同士で「なぜ中央線から離れないのか」と話題になることがあるものの、誰もハッキリした理由は言えないそうだ。

「なんとなくだよねって話はしたことがあります。でも、そのなんとなくが意外と強いんじゃないのかな」

続く後編では、吉川さんのいう「なんとなく」の正体に迫り、中央線沿いから離れない理由をひもといていく。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象